NHKスペシャル「闘うリハビリ」

本日21時から放映されたNHKスペシャル「闘うリハビリ」は内容が濃かった。
従来、脳卒中から来る体機能の不全はあるレベルまでしか、そしてある時期までしか回復はしないというのが通説であったが、
「人間の体はそんなにヤワじゃないんだぜ」ということが臨床的にも証明されつつあり、リハビリテーション医療に導入されつつあるのだ。
これは明るい話題である。なにしろ、人間の脳神経機能の底なしのミステリーパワーには驚愕する。
「もうあなたはこれ以上は好くなりません」などと紋切り型で言う医師が今までいかに多かったか。
リハビリテーションの本来の意味は「失われた尊厳を取戻すこと」らしい。たとえば、地動説の正しさが認められることによってガリレオは死後リハビリテートされた、というような表現をする。
リハビリテーションは医者が決めるものではなく患者自身が選択する生き方なのだろう。
この特集の第二弾の予定はこちら。
http://www.nhk.or.jp/special/onair/080211.html
再放映予定はこちら。
http://www.nhk.or.jp/special/rerun/index.html

それと今回の第一弾の内容に興味がある方はこちらが必読です。
脳から見たリハビリ治療―脳卒中の麻痺を治す新しいリハビリの考え方 (ブルーバックス)

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